ダニと聞いて、みなさんは自分には関係ないと思っていませんか?
たまに掃除しているし部屋はキレイにしているつもり、ずぼらでも目に見えないから気にしない…実はそんなあなたの想像以上にダニはどこにでも、たくさんいます。
近年ではダニの研究がすすみ、人の健康にダニの存在が大きくかかわっているかも知れないことがわかってきました。ダニ関連のグッズも東急ハンズで取り扱いが増えています。
つい最近のテレビ番組でも原因不明の皮膚疾患がダニによる病気だったことが特集されていました。番組ではひどいニキビに悩む女性がいくつかの皮膚科にかかっても原因が分からず、最終的なニキビの原因は顔ダニだったことが取り上げられました。(世界仰天ニュース 3月3日放送)
目に見えないものはそこまで気にならないものですが、今後研究が進めば思わぬ病気の原因であることが解明されるかもしれません。これから注目される可能性がある分野だと私たちは情報収集をしていこうと考えています。
・身近なダニ、お部屋にはどれくらいダニがいるの?
・学校でのダニ数には基準が決まっている!
・気を付けるべきダニの種類と対策方法
・ダニの怖いエピソード
ダニはカブトムシなどの足が左右3本づつある昆虫とは異なり、左右4本づつでクモの仲間です。昔話でもシラミという言葉があるように、昔から人々は(嫌々ながら)ダニと共存してきました。フランスのミモレットなどのチーズは日本のバーでも親しまれていますが、その熟成の過程でダニも役に立っているのです。もちろん食べる際はダニのいる表面は切り取られます。
そんな憎みきれないダニですが、住宅のありとあらゆるところにいると考えた方が良いでしょう。タタミ、カーペットなど布製品、布団やマットレス、食材の表面など、布団を例にとれば、キチンとダニ対策をしないと高温多湿な季節では3億匹にも及ぶと言われてます!
ダニはどこにでもいる、と書きましたが、お子さんの通う学校にももちろんいます。多くの子供が集まる学校では、ダニやそのフンがアレルギーの悪化につながるため、実は文部科学省によって学校でのダニの数が管理されるよう基準が決まっています。
文部科学省「学校環境衛生基準」(2010年)によると
ダニの発生しやすい時期・場所を選び、1平方メートルを電気掃除機で1分間吸引、顕微鏡でダニの数を数え…すべては書ききれませんが、非常に細かい基準だとわかりますね。
この規定では1メートル四方で100匹以内とされています。
100匹、というととても多いように感じるかもしれませんが、ダニの数をゼロにすることはできません。森林では1メートル四方で20,000匹のササラダニがいたとされますから、100匹ならほとんど問題にならないのです。
ダニの数は5万種類と超えると言われていますが、人に害があり特に気を付けるべきものは以下の5種類があげられます。特にアトピー性皮膚炎やアレルギー性ぜんそくなどの方の約8割がダニ・アレルゲンに対して陽性とされています。
【住居内】
大きさ0.1~0.3mm
問題点:死骸やフンがアレルゲンとなる
大きさ0.3~0.5mm
問題点:食料品・農作物被害、他のダニの餌となる
大きさ0.3~0.8mm
問題点:人への吸血性、夏場に活発になる
【屋外】
大きさ0.1~0.6mm
問題点:ネズミ・鳥を介した病原菌の媒介
大きさ0.3~10.0mm
問題点:人を噛み、吸血による炎症や感染症を引き起こす
【対策方法】
シーズンに放置すると、布団にいるダニは3億匹にもなる恐れがあります。アレルギーの原因となるのはダニの死骸やフン、しかし布団を天日干しにしても効果はそこまで期待できません。基本としては高温多湿を避け、掃除を定期的に行うことが必要です。
・ダニを駆除できる条件→温度50℃+10分以上
さらにアレルゲンとなるのは死骸やフンなので、洗濯・クリーニング・掃除機がけを組み合わせるようにしましょう。
衣類溶剤、洗濯でも最大1週間は生存することが研究による判明しています。
・賞味期限切れの食材は使わない
袋を輪ゴムで縛ってもダニは侵入します。密封できるタッパーやジップ付の袋に入れて、湿度を避けるために冷蔵庫などに保管しましょう。これの理由は次の項目でも触れています。
以上の様にダニをゼロにすることはできません。人間の身体が反応するレベルより低くなるように日ごろから定期的な対策を組み合わせていくと良いでしょう。
台所の白い小麦粉がじつはダニの大群だった…このような話を聞いたことがあるかもしれません。都市伝説思われがちですが、実はそれに近い事件が実際にニュースになっています。
実話では小麦粉を開封後、台所に常温保存、賞味期限が2年過ぎてお好み焼きを作った人がアレルギー反応で病院に担ぎ込まれています。その人は小麦アレルギーではなく、調べてみるとお好み焼きから1グラム当たり2万2800匹のヒョウヒダニが見つかり、アレルギーの原因もヒョウヒダニによるものだったそうです。
お好み焼きに小麦粉150グラム使ったとして1枚につき3,400,000匹のダニを食べてしまったことになります。これではアレルギーでなくても体調に悪影響があるのも当然です。
以上の様に、あまり注目されてこなかったダニの存在を知っていただくために、ダニの怖さをクローズアップしましたが、昔からダニは私たちの身近にある存在です。ダニが原因でなくても自宅の掃除の習慣をつけることで、あなたの体調や健康に必ずプラスになると思います。
参考:「ダニマニア」島野智之著
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